きのうの夕方のニュースでやっていた「銚子電鉄のピンチ」
銚子電鉄のサイトには
電車運行維持のために ぬれ煎餅を買ってください!!
電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。
銚子電鉄商品購入と電車ご利用のお願い
拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、弊社鉄道事業並びにぬれ煎餅事業に対して、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、早速ではございますが、弊社は現在非常に厳しい経営状態にあり、
鉄道の安全確保対策に、日々困窮している状況です。
年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の検査(法定検査)が、
資金の不足により発注できない状況に陥っております。
このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、
現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます。
社員一同、このような事態を避けるため、安全運行確保に向けた取り組むことはもちろんですが、
資金調達の為にぬれ煎餅の販売にも担当の領域を超えて、取り組む所存でおりますので、
ぬれ煎餅や銚子電鉄グッズの購入、日頃の当社電車の利用にご協力を賜りたく、
お願い申し上げる次第でございます。
敬具
平成18年11月 吉日
銚子電気鉄道株式会社 代表取締役社長 小川 文雄
銚子電気鉄道労働組合 執行委員長 常陸谷恭弘
従業員一同
とある。
銚子電鉄線は、
JR総武本線の終点駅の銚子から犬吠埼方面に向けて全長6.4kmのローカル線。
(
地図はこちら)
前社長の横領があったり、
JR総武本線と電圧が違うため乗り入れができないなどハード面の問題はあるが、
それ以前に、ローカル線特有の問題が解決されていないようなのが気になる。
ローカル線の多くは、JRの廃線候補を地方公共団体が第3セクター方式で存続させている。
銚子電鉄の場合は元々、有志で作られた珍しいパターンであり私鉄だが、
3セクにしても私鉄にしてもローカル線では厳しい。
厳しい理由として
・通勤通学など住民の足
・朝夕ラッシュ以外の利用客が少ない
・観光以外の産業がない(少ない)
・運行本数が少ない
などがあるのではないだろうか。
銚子鉄道もこれにあてはまることが多く
鉄道だけで運営するには厳しく、副業頼りの悪循環に陥っている。
(本業:副業=1:2らしい)
鉄道の建て直し例として
3セクでは
北条鉄道、私鉄では
水間鉄道などがある。
北条鉄道は“駅”を重視し、
ボランティア駅長制度を導入し、
ただ単にコストカットだけではなく、お坊さんが駅長など地域に密着し再建を図っている。
水間鉄道は去年経営破たんしたが、グルメ杵屋が支援企業となり約1年で立て直した。
単純に立地など比較できない部分も多いが、
銚子電鉄にはまだまだやるべきことがあるのではないだろうか。
例えば
ダイヤモンドシティとかショッピングモールを誘致して、駅の真横に作ってもらうとかして
昼間の利用者を確保して本業はトントンにしないと今後も厳しいのではないでしょうか。
ぬれ煎餅ってそんなにおいしいのかな。
神戸新聞「北条鉄道改革、全国へ発信 地域活性化モデルに」
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000163990.shtml
posted by メイさん at 00:02
|
C(0)
|
TB(0)
|
関西(地域)
|
Edit