明日から一部の高速道路で、休日の渋滞を緩和させるための社会実験(
リリース)が
始まりますが、たぶん思った成果は出せないのではないでしょうか。
今回社会実験と証した割引は、日曜日と祝日の都心部に戻る上り車線を20時〜22時の間を
ETC利用車に限り半額にするということで、渋滞を緩和・解消させるつもりですが、
みんな考えていることは同じで、早めに家に帰って、次の日のためにバタバタせずに
寝ようと思っているからこそ、夕方に渋滞が起きるのではないでしょうか。
つまり夜だけの割引をするのではなく、渋滞が始まる以前の昼間にも割引をしないと、
渋滞する時間帯が延びるだけだと思うのですが...。
自分は、今回の社会実験の内、中国道をたまに利用するので書きましたが、正直なところ
NEXCO西日本(西日本高速道路株式会社)は社会実験以前の問題として渋滞対策を
ほとんどやっていないことの方が気になります。
中国道の上りは宝塚東トンネル・宝塚西トンネル(青葉台シェルター)で休日の夕方は
NEXCO西日本が指摘している通り必ずといっていい程、渋滞が起きます。しかし休日だけ
でなく平日の夕方に起きる日もあります。
地図を見ると、蛇行しているようにしか見えませんが、
西宮山口JCT〜宝塚ICまでの状況(渋滞の原因を含みます)を挙げてみます。
・西宮山口JCT〜宝塚西トンネルの入口までの区間は、勾配が約5%の下り坂が約5km
・下り坂のため加速が付くが、トンネルはわずかであるものの上り坂
・トンネル内でカーブしている
・片側3車線(中国道は西宮北IC以西は2車線)
・この区間内にある西宮名塩SAは駐車場が狭い
・西宮名塩SAを抜けると次のSAやPAまでが遠い
トンネルで渋滞する場合の要件をほどんど満たしているようなところです。
ここは、事故多発地点でもありますが、トンネルの構造で自然とアクセルを上げて
しまいたくなります。結果的に上り坂のため数珠繋ぎになっていきます。
年末年始やゴールデンウィークやお盆など、予め交通量が増える時期には、上り坂の地点に
臨時の案内板ができ「上り坂、速度回復」という表示がされますが、普段は運用していません。
今回社会実験に入る日曜日や祝日もめったに運用していません。それどころか普段は
「速度注意」の看板しかありません。普通「速度注意」と表示されると「スピード落とせ」
の意味で捉えませんか?また西宮名塩SAの駐車場も狭いため、渋滞時にはSA内の
通り抜けしようとしての渋滞で、SAに入れない時もあります。しかも次のSAまでが
遠いため、入りたい車の数も多いという状況です。
片側3車線あって、既に悪循環が起きた上で対策をほとんどせずの社会実験です。
これで成果が上がればいいのですが、まずは「上り坂」をもっとアピールするなど
今できる限りの渋滞対策を早急に実施することが先決なのではないでしょうか。
posted by メイさん at 13:03
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