このプランの最大の魅力は月額3,880円で下り速度が最大800kbpsという点です。
その代わり2年契約が必須となり、プラン変更や解約時には9,975円がかかります。
と言っても、W-VALUE SELECT加入時に限り9,975円は免除されます。
そうは言っても、現行の料金プランでは12,915円(キャンペーンや割引がなければ)
かかっていたものが3,880円で済む訳ですから、断然安いです。これでイーモバイルに
対抗できる価格になったのではないでしょうか。ですが、あえて苦言を呈すると、中途半端です。
まず、下り800kbpsを体感できる(もちろん理論値ですが)のは東京都港区の一部と山形県
新庄市の一部です。それ以外の地域では最大でも512kbpsです。リリースでは人口カバー率が
99.3%とは言え、64kbpsの回線を最大で8本使うわけですから、回線容量にもよりますが、都心と
その郊外以外で実感できる地域はほとんどないと思います。8x対応機種も1機種のみです。

このプランは、データ通信用のプランのため、音声通話ができない設定になっています。
そこは理解できるのですが、ではなぜデータカード端末とW-SIMを対象にしたのでしょうか。
春モデルでW-SIM対応のPCカード型のデータ通信カードが発売されますが、そもそも
W-SIMというのは着せ替えできることを売りにしていたのではないでしょか。
特に「9」シリーズや「nico.」シリーズなどW-SIMを使った音声端末利用者にもデータ通信を
利用してもらおうという意図があったからW-SIM対応のデータ通信カードを投入するのでは
ないのでしょうか。例えば「新つなぎ放題」と「ウィルコム定額プラン」とを組み合わせた
ような料金プランを登場させることもできたはずです。
最近、ウィルコムの加入者数の伸びが悪かった原因の1つでもある通信料の高さはこれで
改善されることになるでしょうけれど、W-SIMを売りにしておいて、音声とデータを両方
利用する方は現行プランか2回線ご利用くださいというのは、ヘンだと思います。
もし改定されるとすれば、近いうちに発表されるであろうイーモバイルの音声サービスの
内容が明らかになった時ではないでしょうか。
残念なところはありますが、一先ずは値下げを歓迎したいと思います。
<関連記事>
ウィルコム、実験的な値下げ?
割高の従量制通話料金が取られるだけのはずです。
「音声通話はご利用いただけません。ただし110、119などの緊急用電話番号や
116(ウィルコムサービスセンター)への発信は可能です」
となっていますが、このことではないのですか?
記事を書く上では、既にある「パケットOnlyサービス」と同じことなので、
音声通話はできないとしました。緊急用電話番号や116など限定先への発信は可能です。