今回は法人だけでなく、個人向けにも販売するそうです。

左側が富士通製のF1100、右がHTC製のHT1100です。
発売見込みが立ったため発表したようですが、まだ仕様も未確定部分が多く、まだ良し悪しの
判断をするようには至らない面も多いものの、特徴として2機種ともスライドです。
富士通は初のスライドですし、HTCも縦スライドは非常に珍しいです。
そしてQWERTYキーボードはありません。
F1100は国際ローミングに対応していないこと以外は、手堅くまとめている感じです。
コンセプトはアドエスと似ているのではないでしょうか。しかもアドエスよりも高さが小さく、薄いため
コンパクトとなっています。QWERTYキーボードこそありませんが、一般の携帯電話にある
ソフトキーの役目を果たす「ワンタッチキー」が4つ付いているので、スマートフォンの敷居を
下げることができると思います。富士通製ケータイにおなじみの指紋認証も付いています。
その一方で、HT1100はどちらかというと個人向けなのかもしれません。
国際ローミングやFMラジオ、画面のタッチ仕方で操作ができる「TouchFLO」機能、「YouTube
mobile」をストリーミング再生できる機能などエンターテイメント重視なのは、今までのスマート
フォンにはあまりなかったことなので興味を引くのですが、肝心の基本仕様が頂けないです。
待ち受け時間が約270時間となっています。
発売時には変更している可能性もありますが、これってビジネスには不向きじゃないでしょうか。
朝出て会社で充電しないと帰宅時までは電池が持たないような気が...。無線LAN機能を削って、
この待ち受け時間だとすると、端末を薄くするために電池を犠牲にした可能性もありますね。
とは言え、個人的には久々に魅力的な端末がドコモで出てきたと思っているのですが。
一番頂けないのは、ドコモの料金体系。「Bizホーダイ」で端末単体でネットをする分には
定額ですが、そもそもスマートフォンにiモード機能はないため、メールを自動的に受信しようと
するならば(プッシュサービス)、自動巡回のアプリを使うか「mopera U」の「メール着信通知」
サービスを利用することになりますが、この着信通知サービスが今時、1通5.25円かかるのは
どうかと思うのですが。moperaも月額料金がいるサービスですし。
発売前なので、仕様や料金のことをあまり書いても変わる可能性があるのですが、
ケータイwatchの記事通り、将来は90Xシリーズになるかもしれませんね。超ハイエンドの
型番として、110Xシリーズで出し続けても売れそうな気もするんですけど。販路を気に
しているドコモですが、個人向けならネットを中心に販売すれば、詳しい人以外は手を出さずに
混乱を防げると思うんですけど。何も最初から大規模展開しなくてもいいと思うのですが...。