ドコモは、サムスンとソニーエリクソンからスマートフォンを調達することができたようです。
記事によると
NTTドコモは携帯電話機世界第2位の韓国サムスン電子と同5位の英ソニー・エリクソンから
パソコンに近い性能を持つスマートフォン(高機能携帯電話)を調達する。現在は東芝など
4社から調達しているが、来年初めにも2社の製品を1機種ずつ発売する。
(中略)
サムスンから調達するのは、米マイクロソフトの携帯向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズ
モバイル」を搭載した機種。(一部抜粋)
ということで、サムスンからWindows Mobile機を、ソニーエリクソンからもAndroid機を
1機種ずつ、計2機種を来年初めに投入する予定のようです。
今回の日経新聞の報道ですが、今のところドコモからも否定するコメントが発表されていない
ので、おそらく間違いがないものだろうと思います。その上で背景を推測すると、ドコモは去年、
「来年中に10機種程度のスマートフォンを投入する」と山田社長が発言していたので、ノキアが
撤退した現在では、新たな供給元が欲しかったと思います。
サムスンはソフトバンクのみへの供給でしたが、今年は音声端末よりも930SCや931SCのような
スマートフォンに近いOMNIAシリーズを日本市場に投入してきました。日本市場向けに独自
OSを採用したり、赤外線ポートを新たに設けるなど、並大抵の力の入れようではないことは
分かりますが、同時にコストを抑える上では1社供給よりも2社供給の方がメリットがあると
判断したと思います。とは言え、音声端末は当分の間はソフトバンクだけだと思いますが。
ソニーエリクソンは、ドコモからの撤退報道を否定したまま、事実上の撤退とも取れる動きを
してきましたが、ドコモの山田社長が去年の秋冬モデル発表会で口を濁した感じで発言していた
ように、「海外モデルのスマートフォン」が現実化したというところでしょうか。今までの一連の
動きを見ていると「何とか調達できた」といった感じもしますね。
ところで、今年の秋冬モデル発表を前に気になるのが、去年9月の山田社長の「来年中に10機種
程度のスマートフォンを投入する」発言です。ノキアが撤退したことで実現は難しくなって
きました。去年の秋冬モデル以降で発売されたスマートフォンと呼べるのは「BlackBerry Bold」
「HT-01A」「HT-02A」「HT-03A」「SH-04A」「T-01A」の6機種です。PROシリーズ全機種と
すると、ここに「SH-07A」が加わりますが、それでも7機種です。この秋冬モデルで何機種の
スマートフォンが発表されるかは分かりませんが、本来であれば夏モデルまでに10機種前後と
考えるのが自然ですので、端末調達に苦労している結果なのかもしれませんね。
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